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はじめに
再改革を目指している組織にとって、データのモダナイゼーションは決定的
な瞬間となります。データが組織化の新たな原則となり、現代の組織とし
て成功を収めるための中核となっているため、データを使って決定を下し、
問題を解決する責務を負った担当者は、データを活用して俊敏性、効率、
革新性を高めたいと思っています。技術への投資に影響を与えている主要な
市場動向は、データに対するこの次のレベルの注目が当面の間続くことを示
しています。IDG の「2021 State of the CIO Executive Summary」は、テクノ
ロジー投資を促す最も大きなイニシアティブとしてデータおよびビジネス分
析を挙げており、データを収集、処理、理解できるかどうかで組織が将来に
適応し成功を収められるかどうかが決まることを明確に示しています。
業務の再改革は
データのモダナイゼーションから
組織はデータの重要性を理解していますが、ますます複雑さを増す既存の
オンプレミスデータインフラストラクチャに手間取っています。大規模な人
員配置と追加投資が必要なため、イノベーションやアプリケーション開発に
費やす時間、資金が減り、注力もされません。データのストレージ、管理、
処理能力に対する期待が下がると、競争力も低下します。現在の市場動向は
やはり、多くのリーダーたちにとってデータ駆動型になるという動機付けと
なります。時間のかかるオンプレミスの管理作業に追われているリーダーた
ちは、そのような動機からますます遠ざかっています。