ユースケースに最適なデータベースを選択する
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エグゼクティブサマリー
トリガー
デジタルビジネスを推進するグローバル経済の変化により、スケーラブルでクラウドに
対応した新世代のモダンアプリケーションへの需要も増大しています。従来の社内用の
エンタープライズ向けトランザクションアプリケーションと比較して、モダンアプリケ
ーションは、幅広いシナリオとデータタイプに対応しているため、パフォーマンス、ス
ケール、地理的な範囲など、各種要件も多様化しています。オンラインゲームの何百万
もの同時セッションのサポートから、金融取引における不正パターンの特定、予測不可
能な需要のスパイクに伴うシナリオでの一貫したハイパフォーマンスの提供まで、様々
なユースケースに対応する万全の解決策となるような単一のデータ管理レシピはありま
せん。従来の SQL リレーショナルデータベースをはじめ、NoSQL key-value ストア、
ドキュメントデータベース、グラフデータベースなど、さまざまな選択肢がある中で、
組織はどのようにして正しい選択をすればよいのでしょうか。
私たちの見解
データベースの選択は、ユースケースによって決まります。エンタープライズがビジネ
スユースケースやシナリオに対応するために 1 つのデータベースを採用するか、ま
たは複数のデータベースを採用するかについて決定する唯一の公式はありませんが、
このような場合、既成概念にとらわれず、問題を構成パートに分解して、ACID トラン
ザクションの一貫性、参照整合性、レイテンシー、可用性などの要件の必要性を評価す
る必要があります。例えば、ウェブやモバイルのコマースアプリケーションでは、簡単
なルックアップや検索機能、場合によっては売れ筋項目を表示するリーダーボードなど
が必要になることがありますが、そのような場合には、複数のデータベースシステムを
組み合わせることが最適なソリューションとなることがあります。