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CIO Guide Rewiring your culture to be data-driven JP

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CIO ガイド : データ駆動型組織に向けたカルチャーを醸成する はじめに 企業がテクノロジー インフラストラクチャをモダナイズ し、 データ駆動型の意思決定や成果を最大限活用しようとする 中、テクノロジーやプロセスのロードマップが優先され、カル チャーおよび組織の変革を推進する取り組みは、後回しにさ れがちです。このようなアプローチのままでは、ますます重 要視されているデータを十分に活用するという必要性がないが しろにされる可能性があり、ビジネスの優位性を獲得でき ません。 さまざまなデータを大規模に取得、キュレート、保存する機 能は、データ駆動型ビジネスの特徴の 1 つですが、決定的な 要素とは言えません。真のデータ駆動型組織は、データを戦 略的アセットとして扱い、ビジネスのフロントラインにいる ユーザーもバックオフィスのユーザーもデータに幅広くアク セスします。リーダーは、データを実践的なインサイトに変 えるメカニズムを導入し、それらインサイトに対してユー ザーが効率的かつリアルタイムにアクションを実行できるよ うに構造的な変革を行っています。 データ駆動型エンタープライズは、データの安全性、コンプラ イアンス準拠、信頼性を確保し、ユーザーがデータに大規模か つ簡単にアクセスできるように、データのアクセシビリティ を重視しています。データ活用能力が最優先課題となり、ユー ザーは柔軟かつ自由にデータで実験を行い、収益の促進、コ ストの最適化、カスタマーエクスペリエンスやパートナーエ クスペリエンスの改善、予期せぬ事態の解決が実現しま す。組織は、関連するメトリクスや KPI を活用することで、 これらのプラクティスとワークフローを継続的に進化させ、 データがビジネスへ最大の影響を与えるようできます。 つまり、データ駆動型組織は、適切なデータへのアクセス、 その情報を活用してよりスマートな意思決定を行う自律性こ そが、堅調な業績を実現する動力源であるという基本的な信 念に基づき運営しています。 「データの取り組みがいくつか成功したのみ、特定のビジネス分 野のみに限った優位性があるという段階から進展するには、 企業全体におけるデータ駆動型組織カルチャーの構築が必要不 可欠です」と、AWS エンタープライズストラテジストの Ishit Vachhrajani は言います。「テクノロジー、ツール、データに対 して膨大な投資をしても、透明性、分散化、フロントライン のユーザーへの権限委譲など、正しい組織カルチャーが確立 されていなければ、高性能な車を持ちながらも、誰も操縦で きない状況と同じです」 現在の状況に対応するために不可欠な、組織カルチャーの 再編成という課題に取り組んでいる IT 部門のリーダーや ビジネスリーダーは、既に目に見える成果を出していま す。Forrester Research (英語) によると、データ駆動型のイ ンサイトを促進するシステムを使用する組織は、持続可能な 競争上の優位性を得る可能性が 140% 高く、収益拡大が加速 する可能性は78% 高くなっています。 この日本語ガイドでは、データ駆動型組織カルチャーの確立 において組織が直面している課題と、組織全体の意識を変 え、業務の改善と成長の促進を実現する戦略アセットとして データを扱うために実施できる 4 つの重要なステップについ てご紹介します。 3 データ駆動型組織カルチャーへの 移行に立ちはだかる障害とは ? 4 成功をもたらす持続可能なデータ 駆動型組織カルチャーを確立する ための 4 つのステップ 1) エグゼクティブスポンサーシップから エグゼクティブエンゲージメントへ移 行する 2) フロントラインのアクセス、インサイ ト、アクョンを実現する 3) データ運用統括管理者を任命し、デー タサイロ化を解消する 4) トレーニングと啓発を行う 8 まとめ: 変革を果たした組織像 8 スポンサーの視点 目次 2

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