Data campaign

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コンテンツ概要 › デジタル変革のために教育 機関はどのようにデータを 活用するべきか › データのミッションとビジネ スにおける価値 › データ、アダプタビリティ、 アジリティ › データのアジリティ › データをどのように使用す れば私たちの組織にアダプ タビリティをもたらすことが できるのでしょうか? › 最後に › 著者について データを利用可能にする データにアジリティをもたらすために次に必要となるのは場所、時間に限らずデータ を利用できるようにすることです。(いつどこで必要かについては述べていません。こ こではアジリティとイノベーションについて話します)。現在よく使用されているモデ ルは、セルフサービスプロビジョニングのひとつです。FINRAのアナリストが興味を示 した場合、分析するツールのセットとデータのサブセットをすぐに起動することができ ます。誰かに要求し、提供されるまで待つという手順を踏む必要がありません。これに より生じる自由度により、アナリストは一連の思考、つまり「思考の流れ」を追求するこ とができます。創造性を破壊するストップスタート方式を選ばずにすみます。言い換え ると、好奇心を増加させるとも言えるでしょう。クラウドは、新しい作業環境をプロビジ ョニングすること、そして使用し、不要になった段階で破棄することを可能にするもの です。また、(後ほど詳しく説明しますが)プライバシー保護を目的としたガードレール を簡単に設置できます。 高等教育機関が保持するデータの多くは、学生情報と学習管理システムに閉じ込めら れています。データはそのシステム内で利用可能であり、ソフトウェアベンダーがそれ らを利用可能にしています。データを本当の意味でアジャイルにし、アダプタビリティ を持つ資産として使用するには、機械学習などのツールと同様、他システムのデータ と組み合わせてより幅広く柔軟な分析に利用できるように、データレイクへ移動する ことが最初の一歩となります。 米国の4年制大学であるMaryville大学(University of Maryville)は、そのデー タを使用して学生の成績を改善したいと考えていましたが、 「高等教育では、デ ータの大部分は企業のITシステムまたは部門にサイロ化されたままであり、成績 または学習データ、および学生のプロフィール、コースの修了、住居、学資援助情 報などの学生情報など、大部分が分離されたままである」ということがわかりまし た。Maryville大学は、AWSにデータレイクを構築し、サイロ化されたITシステム からのデータを用いることでこの問題を解決しました。そして、コースワーク開始 に必要なMaryvilleアカウントをアクティブにしていない学生を自動的に識別し、 テキストリマインダーを送るモデルを設計することができました。西オーストラリ ア州教育省(Department of Education in Western Australia)は、800校32 万人の生徒に関するデータを収集した結果、必要であると判明した情報通信技術 デバイスを提供しました。 10

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