コンテンツ概要
› デジタル変革のために教育
機関はどのようにデータを
活用するべきか
› データのミッションとビジネ
スにおける価値
› データ、アダプタビリティ、
アジリティ
› データのアジリティ
› データをどのように使用す
れば私たちの組織にアダプ
タビリティをもたらすことが
できるのでしょうか?
› 最後に
› 著者について
データをどのように使用すれば私たちの
組織にアダプタビリティをもたらすこと
ができるのでしょうか?
問題の細分化
教育機関においてIT関連の作業を行う従来の方法では、大規模かつモノリシックで
時間のかかるプロジェクトとなることが多くありました。アジャイルな作業方法であれ
ば、より小さく段階的なイニシアチブに分割することを推奨します。その段階的な過
程の中で価値のある結果が頻繁に提供されるのです。作業の合計量は必ずしも変わ
るわけではありませんが(ただし、後で説明する理由により削減されることがよくあり
ます)、管理しやすく分割するこ
とが可能です。そうすることで、大きなプロジェクトに伴う大規模な分析麻痺やプロジ
ェクトの遅延や開始を妨げる要因を回避することにつながります。大規模なモノリシッ
クイニシアチブはリスクが高いため、事前の審査と合意形成が必要です。小さく段階
的なアプローチは、機関のリスク軽減、迅速な開始、価値の獲得を実現し、経験を積む
につれて常に改善を積み上げていくことが可能です。これは、現在のITデリバリープ
ラクティスに不可欠な手法です。
段階的な作業で小さな成果を積み上げていくことで、教育機関のアダプタビリティと
アジリティは大幅に向上します。例えば、終了までに5年間を費やし、時代遅れになる
可能性のあるようなプロジェクトを計画、実行するのであれば、教育機関は状況の変
化に応じて、頻繁に作業を戻してみることや、優先順位の付け直し、取り組みの調整を
します。感染症が流行しているパンデミックの間、短いサイクルで作業することに慣れ
ていた組織は、開発を進めるにつれて新しい現実に適応することができました。インク
リメンタルアプローチはまた、新しいアイデアを迅速にテストできるようにすることで
イノベーションを解放します。そして、継続的なフィードバックを収集できるようにする
ことでリスクを軽減します。この継続的なフィードバックは、教育機関が方向性を調整
することや、期待していた効果を得られていないと思われるプロジェクトを停止するこ
となどの判断材料となります。これにより、適切な問題を適切なタイミングで解決して
いるかどうかを常に確認できるのです。
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