Data campaign

The data-informed institution JP

Issue link: https://read.uberflip.com/i/1468632

Contents of this Issue

Navigation

Page 16 of 20

コンテンツ概要 › デジタル変革のために教育 機関はどのようにデータを 活用するべきか › データのミッションとビジネ スにおける価値 › データ、アダプタビリティ、 アジリティ › データのアジリティ › データをどのように使用す れば私たちの組織にアダプ タビリティをもたらすことが できるのでしょうか? › 最後に › 著者について 文化とプロセスの変化 この意味においてデータインフォームドになるためには、意思決定の方法を変える必 要があります;これは多くの組織にとって大きな文化的変化です。以前は、詳細な計画 を作成し、利用可能なデータを使用してオプションを分析し、最良の結果をもたらすと 思われるオプションを選択することで意思決定を行っていたかもしれません。デジタ ル世界において、私たちはプラン作成の段階で利用可能なデータのみを受け入れる ことを拒みます。その代わりに追加のデータを生成する実験を設計し、そのデータを 意思決定に組み込み、新しいデータを取得することで不確実性を解決します。 例として、私が米国市民権移民業務局(USCIS, US Citizenship and Immigration Services)の最高情報責任者(CIO, Chief Information Officer) であったときに考 案したITガバナンスの手法があります。大きな要件ドキュメントを作成して実装のため に技術者に渡すのではなく、単なるビジネス目標を渡しました。例えば、能力のあるケ ースプロセッサ("ステータスベリファイア") が1日に約70のケースを処理できること に気付きました。私たちのビジネス目標は、その数を大幅に増やすことでした。別のビ ジネスケースでは、紙ファイルを移動する際に多くの紙ファイルが失われることがわ かりました。私たちはこれらの損失を排除したいと考えました。 これらの目標のそれぞれに関して、主なメトリックを示すダッシュボードを作成するこ とから始めました: それは1日あたりのケース数または欠落しているファイルの数で す。要件ドキュメントを作成する代わりに、ビジネスオペレーターとIT技術者のクロス ファンクショナルチームを作成し、メトリックの改善を担当しました。ITシステムとビジ ネスプロセスにすばやく変更を加えるためのツールを提供し、ダッシュボードのモニタ リングを行いました。小さく段階的な変更を試み、毎日結果を確認しました。そしてデ ータに基づいて、結果を最大化するために次にすべき事を決定しました。 そして経営陣は、イニシアチブへの資金提供を継続するか、資金を他の場所に振り向 けるかを決めることができました。その結果、データ駆動型でリスクの少ない軽量の ガバナンスプロセスが実現し、価値が迅速にもたらされました。 これは別の重要なポイントにつながります: 透明性がアカウンタビリティを強化する ということです。データを広く利用することでチームの進捗状況を可視化することが できました。その結果、監督機関は、多かれ少なかれ投資するべきか、目的を再定義す るかどうか、投資を完全に停止するかどうかという点において再検討を常に重ねるこ とができました。結果だけが成功かどうかの基準でしたが、結果はすぐに達成されまし た。しかし、それらの結果はデータによる裏付けが必要不可欠でした。 16

Articles in this issue

view archives of Data campaign - The data-informed institution JP