クラウドのモダナイゼーションによるビジネス価値
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委託
方法論とフレームワーク
方法論
このホワイトペーパーの調査結果は、AWS と Known が 2021 年に
実施した 2 段階のダブルブラインド調査に基づいています。第 1 段
階では、30 名の企業 IT リーダーと面談し、組織の KPI を把握すると
ともに、モダナイズされたクラウドサービスの影響について調べま
した。第 2 段階では、クラウドに移行済みの 505 社の米国企業を対
象に調査を行い、モダナイゼーションの影響を数値化しました。
モダナイゼーションのパス
30 名の企業の IT 意思決定者 (ITDM) および対象分野のエキスパート
(SME) との面談に基づき、4 つの最も一般的なモダナイゼーションパ
スが明らかになりました。
コンテナ: アプリケーションのコード、設定、依存関係を単一のオブ
ジェクトにパッケージ化するための標準的な方法です。
サーバーレス: サーバーを管理することなく、アプリケーションや
サービスを構築および実行する方法で、取得やメンテナンスのコス
トが不要になります。
マネージドデータ: さまざまなデータモデルとアプリケーションを
サポートする、フルマネージドの目的別データベースサービスです。
マネージド分析: データレイクイニシアチブ、ビッグデータの処理、
リアルタイム分析、運用分析などの分析のユースケースをサポート
する幅広いサービスです。
ビジネスへの影響の数値化
インフラストラクチャとアプリケーションのモダナイゼーションはビ
ジネス価値を推進しますが、その価値の具体的な数値化の理解は、すぐ
に複雑になります。クラウド移行のメリットが総保有コスト (TCO) に
よる削減額を上回るように、Amazon EC2 コンピューティングからサー
バーレスアーキテクチャへの切り替えのメリットもまた、TCO による
削減額を上回ります。このような、より広い影響を把握するため、当社
は AWS が開発した Cloud Value Framework (CVF) を利用しました。こ
れは、4 つの主要な柱である、コスト削減、ビジネスアジリティ、オペ
レーショナルレジリエンス、スタッフの生産性で構成されます。
CVF の各柱の間で実現される価値を評価するため、基本的なクラウ
ドからモダンクラウドへの、22 の独自の KPI の変化を測定しました。
また、4 つすべてのモダナイゼーションパスを導入した、高度にモダ
ナイズされた組織が実現した価値についても調査しました。
調査対象
米国企業
505 社
面談対象
IT 意思決定者
30 名